遺骨ダイヤモンドは、愛する人を身近に感じるための特別なジュエリーです。その価値は、単なる宝石以上の意味を持っています。Kさんも、ご両親の思い出をこのダイヤモンドに託していました。しかし、大切なその指輪に亀裂が生じてしまい、多くの宝飾店が修理を断る中、Kさんは一筋の光を見つけました。
近所の情報により、遺骨ダイヤモンドを専門とするジュエリーデザイナーの存在を知った彼女。そのデザイナーとの縁を経て、エタニティ部分の亀裂修理の実現へと繋がりました。Kさんがご両親のために選んだ遺骨ダイヤモンドは、スイスのA社で作成されたもの。今回、そのダイヤモンドとともにKさんの物語を、インタビューを通してお届けします。
遺骨ダイヤモンド、親の形見としての選択
GraceLily :Kさん、こんにちは。今日はあなたの特別な経験についてお話ししていただきたいのですが、まず、遺骨ダイヤモンドというものに初めて興味を持ったのはいつ頃ですか?
Kさん:それは40年前、所ジョージさんがテレビ番組で紹介していた時ですね。「遺骨からダイヤモンドを作る」という話に興味を抱きました。
GraceLily :具体的な会社の存在はその当時知っていましたか?
Kさん:実は、その当時は知りませんでした。しかし、母の逝去をきっかけに調査してみると、1カラットの遺骨ダイヤモンドはかなり高額で、中学生の私には手が届かないものでした。
GraceLily :その後、どのようにして遺骨ダイヤモンドの制作を検討されることになったのですか?
Kさん:時が経ち、介護中の父に余命宣告を受けた際、もっと手頃な価格で遺骨ダイヤモンドが作れることを知り、海外のAメーカーと出会いました。その後、父の四十九日に、母の遺骨も合わせてダイヤモンドにすることを考えました。
GraceLily :その選択に際して、宗教的な疑問や懸念はありましたか?
Kさん:はい、実際にお寺の住職に相談しました。遺骨自体に魂は宿らないとの教えを受け、自由に選択して良いとの助言を得ました。
GraceLily :そして、その結果は?
Kさん:母の骨壷を20年ぶりに開け、一部をメーカー提供のビーカーに移しました。結果として、私と妹のために0.2カラットと0.3カラットのダイヤモンドを制作。このダイヤモンドを手にした瞬間、親との絆を再認識し、安堵の気持ちが湧き上がりました。
GraceLily :遺骨ダイヤモンドを持つことで、どのような変化がありましたか?
GraceLily :母が亡くなった際、私は思春期で感情が揺らぎ、いつもそばにいてほしいと願っていました。父の最期は孤独な日々でした。しかし、このダイヤモンドを身につけることで、彼らが常に私の側にいる安心感を手に入れることができました。今では、それらのダイヤモンドは私の大切なお守りとして、常に側にあります。
GraceLily :最後に、読者の方々へのメッセージはありますか?
Kさん:遺骨ダイヤモンドは私にとって心の支えとなりました。もし迷っている方がいれば、大切な人の思い出を永遠に持ち続ける方法として、遺骨ダイヤモンドは一つの素晴らしい選択肢です。
お読みいただき、ありがとうございます。Kさんの体験談を通して、遺骨ダイヤモンドの価値と意義について考えるきっかけとなれば幸いです。